【ブログ】ケアカフェ12月16日開催

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【ブログ】ケアカフェ12月16日開催

仁和会総合病院 リハビリテーション科
訪問看護ステーション
作業療法士 髙橋健一

事業者向けの「802駅前カフェ」29回目を開催しました。

今回のミニ講座は、『介護離職』ゼロへ!あなたのキャリアを守るために。~仕事と介護の両立支援~

題し、八王子市高齢者福祉課の方にお話しをして頂きました。

八王子市も現時点で高齢化率が約28%で、人口構成もつぼ型で少子高齢化がますます進んでいきそうな状況です。そんな中で年間約11万人(内女性が約8万人)が介護離職をされています。同じ大変でも、育児は成長し大きくなれば手を離れる「できるようになっていく」というポジティブな面があるのに対して、介護はいつ終わるか分からず「できなくなっていく」というネガティブな面がどうしてものしかかってきます。

国・都・市でも介護離職問題に取り組んでいますが、介護に直面した時に相談せず仕事を辞めてしまうという例も未だ多いようです。介護が必要となった時に、自分や家族が看なければならない、自分の生活を削ってでも頑張らないといけないと一生懸命な方ほど抱え込んでしまう傾向が強いようです。私も訪問先で色々なご家族にお会いしますが、上手く介護している方は趣味や楽しみを続けていたり、レスパイトケア(*1)を利用したりしている方が多いです。

最後にグループワークを行いました。若い方だと未だに育児が大変で考えられないという声もありましたが、介護はいつ必要になるか分かりませんし、ダブルケア(育児+介護)という事もあります。介護が必要になっても仕事は辞めないという意見がほとんどでしたが、いざ直面するとどうなるか分かりません。専門職だと安心と世間からは思われているようですが、専門的な知識があるが故に、抱え込んだり考えを押し付けたりが強くなることもあるので注意が必要です。

八王子市公式ホームページ内の【高齢者あんしん相談センター(地域包括支援センター)】には、各地域の相談先や介護離職に関するセミナーの案内、厚生労働省や東京都のポータルサイトの案内がありますので、今は関係ないという方でも心構えがあると違いますので、一度ご覧頂くのも良いかもしれません。

*1 在宅で家族などを介護している人が、一時的に介護から離れて休息(レスパイト)を取れるよう、専門家や施設が代わりに介護を代行する介護者のための支援サービスの事を言います。

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